袋井市『花工場』を視察させて頂きました!
10月28日に袋井市が市民の方と共に取り組んでいる「花工場」の視察をさせて頂きました。花工場とは、「花と緑にあふれた地域づくり」を目指し、市が無償で借り上げた土地にビニールハウスを設置し、地域の住民が種から花苗を育てる工場です。公民館ごと13箇所を目標に、現在10箇所の花工場が稼働しているとの事です。花苗の生産に関わる種子や土、堆肥他資材は市が負担し、年間16,000ポットを生産。できた花苗は、学校や公民館、花の会、シニアクラブ等の地域団体に年2回配布し、地域緑化の一翼を担っています。この日は、豊沢地内にある「宝野花工場」と岡崎地内にある「笠原花工場」の2箇所を見学させて頂きました。
「宝野花工場」は現在19名の会員さんで年間16,000ポットの苗を作っているそうです。代表の児玉さんに花苗を育てる苦労を伺ったところ、水やりが一番難しいとの事でした。水をやりすぎてしまうと苗がだめになってしまうことや同じ品種でも色によって育ちが異なることなど、日々の管理や花苗を大切に見守りながら育てているお話に感銘を受けました!
宝野花工場のビニールハウス(大きさ3間×10間)
パンジーやキンギョソウの苗が元気に育っています。
児玉さん考案のポットあげ用手作り道具がすばらしい!
筒にセルトレーから外した苗をスポッと入れて土をかぶせるだけで根を傷めずに簡単にポットあげ完了するスグレモノでした。
「笠原花工場」は現在6名の会員さんで年間18,000ポットの苗を作っているそうです。代表の神谷さんにお話を伺ったところ、会員の方がスムーズに作業ができるように役割分担をし、毎日の温度管理や水やりなど、手塩にかけて楽しみながら花苗を育てているとの事。笠原花工場では、すでにポットあげが済み、11月には各団体に花苗の配布を行うとの事でした。花工場が良いコミュニケーションの場になっているそうで、生きがいにもなっているということがすばらしいと思いました!
笠原花工場のビニールハウス
ポットあげが完了したハウス内。パンジーやキンギョソウが元気に育っていました。
ビニールポットは再利用しているそうです。
今回は、行政と市民が一体となって種から花苗を育て、育った苗で自分たちの住む街を緑化するというすばらしい取り組みを拝見させて頂きました。この日花工場をご案内頂きました袋井市役所の和井内さんのお話によると、「今後は地域の子供やお母さんをはじめとした様々な世代の方に参加を呼びかけ、花を通した地域のコミュニケーションづくりができる取り組みをして行きたい!」との事でした。次世代を担う子供たちに、種から命が生まれ、大切に育み花開く喜びを知ってもらうことこそが大切だと思います。
お忙しい中、お話を聞かせて下さった児玉さん、神谷さん、和井内さん本当にありがとうございました!