ヒマワリの不思議

ヒマワリの不思議

1.ヒマワリは太陽をずっと向いている?

ヒマワリは漢字では向日葵と書きますが、太陽の方を向いて咲きます。「どうして太陽の方を向いて咲くの?」と不思議に思いませんか?実は、これは「光屈性(こうくっせい)」という性質があるからです。少し難しい話になってしまいますが、植物にも動物と同じように細胞の成長に作用するホルモンがあります。植物の場合「植物ホルモン」といって背丈を伸ばしたり、開花を促したり、また、枯れるために作用する色々なホルモンがあります。その中で、ヒマワリが太陽の方に向く時に作用しているのが「オーキシン」というホルモンです。茎に太陽の光が当ると、光が当たった側から当たらない影側に「オーキシン」が移動して集まります。影側に「オーキシン」の集まると濃度が濃くなった片側がより成長するため、伸びが少なかった方が曲がってきます。花が満開になるとヒマワリはもう伸びないので動くことがなくなります。つまり、

ヒマワリがなぜ太陽の方を向くかは茎の成長によるものということです!

 

2.ヒマワリは多数の花の集まり?

ヒマワリの花は1つの花のように見えますが、実は小さな花がいくつも集まってできたものです。このような花を「頭状花(とうじょうか)」といいます。外側(ひまわりの花びらの部分)は舌状花(ぜつじょうか)、中央部分は筒状花(つつじょうか)の2種類の花で構成されています。舌状花で、虫をおびき寄せる役目をしています。中央部分はたくさんの小さな花の集まりです。こちらは雄しべと雌しべがあり、一つ一つの花に種ができます。花びらは何枚?というと舌状花を詳しく見ると、5枚の花弁が癒合した合弁花(ごうべんか)。5枚の花弁で1枚の花びらとなっています。ひまわりの花びらは5枚ということになります。今年の夏、ヒマワリを見かけたらぜひ観察してみて下さいね!

3.ロシア、ウクライナの国花

ロシアやウクライナでヒマワリ?(寒いところで)と思うかもしれませんが、ヒマワリは北アメリカの植物で、ロシアやウクライナ、ヨーロッパ全土に入ってきた植物です。16世紀頃、キリスト教の四旬節の40日間および復活節の間は、食品の項目制限による断食を行う習慣があり、期間中は油脂食品などが禁止されていました。禁止食品のリストが存在し、油もその対象だったのです。しかし、ロシアに伝わったばかりのひまわりはロシア正教会にあまり知られていなかったため、禁止の対象のリストには入っていませんでした。そこで人々はひまわりを栽培し、種を食べたり油を作ったりするようになったと言われています。ヨーロッパで、ひまわりは観賞用として広まりましたが、ロシアやウクライナでは、このような背景により、食用として広がり、世界一の生産国にまで発展していったと言われています。