花菖蒲、カキツバタ、あやめの豆知識

古来より薬草の力で、健康を願ってきた菖蒲の節句

5月5日は「こどもの日」。この日に菖蒲の葉や根をお風呂に入れて温まり、長寿や健康を願ったとされています。また、こどもの日はこの時期に盛りを迎える菖蒲(しょうぶ)を様々な形でふんだんに用いることから、菖蒲の節句とも呼ばれています。菖蒲には、古来から健康を保ち、邪気を祓(はら)う力があると信じられていました。菖蒲は西洋のハーブのように、その葉から出る強い香りが健康に良いとされ使用されてきました。菖蒲湯には、葉や根をそのまま使ったり、ちぎったりしてより香りを出すなど地方によって様々な方法があるようです。この他、菖蒲酒、菖蒲枕など端午の節句は、菖蒲をふんだんに利用する日でした。また、薬効の活用だけでなく、家の軒に菖蒲を飾って邪気を祓うという風習もあったと言われています。

菖蒲(アヤメ)、菖蒲(ショウブ)、花菖蒲、杜若(カキツバタ)違いは?

アヤメとショウブはどちらも漢字は同じなので混同しやすいですが、植物学には花菖蒲(ハナショウブ)、菖蒲(アヤメ)、杜若(カキツバタ)はすべてアヤメ科アヤメ属でとても近い関係です。ところが菖蒲湯に使う菖蒲はサトイモ科で全くの別物(葉が出て、咲く花はガマの穂に似ています)です。

◆花菖蒲、アヤメ、カキツバタのいのポイントは『生育場所(咲く場所)』

アヤメは畑のような乾燥地で栽培するのに適し、カキツバタは水辺などの湿地帯に適し、花菖蒲はその中間で畑地でも湿地でも栽培できるというのが簡単な違いです。つまり水辺で咲いているのはカキツバタか花菖蒲。乾いた畑で咲いているのはアヤメということです。

◆花や葉の違い

アヤメは花の根元が網目状 葉の幅が狭く、硬いので特徴です。

花菖蒲:花の根元が黄色、品種改良もすすみ花の大きなタイプが多くなりました。

カキツバタ:花の根元が白 葉の幅が広く柔らかいのが特徴です。