第10回 花と緑の俳句大会 入賞作品発表

一般の部 (応募者/51人 応募作品/97句) 一般の部
小中学生の部 (応募者/2,054人 応募作品/2,054句) 小中学生の部

選者: 東 良子 (俳人協会静岡県支部副支部長)

一般の部  (小中学生の部はこちらです)
特選

三姉妹生活それぞれ立葵

小山 定子(富士市 68才)

選評
「立葵」はアオイ科の鑑賞用の多年草。天に向かって真っ直ぐに伸び、背丈が3メートル程にもなる。初夏、紅・白・紫などの大柄な美しい花は、「静岡市の花」にもなっている。
立ち姿の端正な花と三姉妹との対比。作者は68歳、その生活はそれぞれ独立しても、姉妹仲良く凛とした生き方をされて居るに違いない。

特選

恋人を待つかに花を待つ余生

山村 伸子(静岡市葵区 81才)

選評
「花は桜木」、日本人であれば誰しも待ちわびる桜の花であるが、「恋人を待つかに」とは、なんと優しく温かい措辞であることか。
作者81歳、男性であろうか、瑞々しい感性。余生というものがこのように心豊かに穏やか、尚かつ艶のあることに敬意を表したい。

特選

蒼天や薔薇の香満つる遊歩道

小林 香葉子(島田市 38才)

選評
世界各地に分布する薔薇はその品種の多さ、華やかな花形、高貴な芳香をもって花の女王と言われる。
一片の雲も無い初夏の蒼天の下、作者は遊歩道をゆったりと歩き、薔薇の花の香りに、満ち足りたひと時を過ごされたのであろう。若々しい作者像が浮かぶ。


入選
百本の山百合山の喇叭隊 渡邊 碧海 富士市 80才
今日ひと日丸く納めて日々草 石上 あや子 伊豆の国市 82才
伊豆石の塀百年の蔦茂る 太田 和志 磐田市 69才
風光る校歌の花はダムの底 斉藤 浩美 愛知県東海市 57才
竹筒に山の花挿す立夏かな 内山 繁一 浜松市中区 80才

佳作
曼珠沙華真紅を尽し咲きにけり 阿部 広海 焼津市  60才
森林の静寂破る鵙の声 小川 令子 藤枝市 88才
めぐりきて木犀香う農の道 高橋 悦子 伊東市 77才
父逝きて庭一面の石蕗の花 岸野 孝彦  兵庫県神戸市 59才
ひまわりやふれあいサロン笑顔の輪 森 文子 藤枝市 79才
雨けぶる湖畔にゑごの花明かり 西島 緑 熱海市 90才
夏萩の紅こぼれ敷く寺の坂 蓑浦 となみ 湖西市 85才
青葉の木未来明るく生きている 服部 美咲 静岡県立島田商業高等学校 高3
彼岸花我ぞ主役と凛と咲き 大場 宏周 曽根 友里 高3
柿若葉卒寿の母のたばこ好き 伊藤 たい 浜松市中区 83才